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TNFファイル分割編


複数の話を一つのTNFファイルで調整しようとすると、「どこいったあいつ!」状態になる場合があります。そういう時に便利なのが、TNFのsectionタグで指定できるオプション「include」と、includeタグそのものです。

<section title="〜" page_title="〜" include="〜.tnf"></section>
<include src="〜.tnf"/>

これらは指定したTNFファイルを呼び出して表示するタグで、複数の話が入っていて見づらい一つのTNFファイルを話ごとに分割し、大元のTNFファイルから呼び出して表示させる、なんてことが可能になります。sectionタグで使用すればどの部分をsectionで囲っているか一目瞭然ですし、includeタグを用いればルビマッピングのみを書いたTNFファイルを呼び出したりもできるのです。
使用する際の注意点としては、

・TNFファイルのみ呼び出し可能
・ファイルは同一フォルダ内に置く

の2つです。これらをクリアすれば、あとはいくらでもファイルを読み込めます。超便利。

話はさておきまず実践。「春を待つ」でやってみます。これは元々一つのテキストファイルをTNFファイルに変換、そしてPDF出力していましたが、章ごとにTNFファイルに分けてみます。
※短編などのテキストファイルが個別にあった場合、一つのテキストファイルにまとめずそれぞれTNFファイルに変換し、sectionタグで読み込むのもいいでしょう。ただTNFファイル変換時に自動的に作品情報タグは挿入されるので、そこは個別に削除してください。(載ってても問題はないかも)
※またルビはルビで一つのTNFファイルでルビマッピングし、それをincludeタグで最初に読み込めば後に読み込むTNFファイルにも適応されます。
※sectionタグは改丁(左ページから開始)させたい場合、includeタグはページを変化させたくない場合、と使い分けするといい感じです。

で、分割。

  ↓



これが各ファイルのうち_01。こんな感じで分けていきます。


ついでにルビマッピング用のTNFファイルも作ってみました。面倒なので二つだけにしたら分ける必要あるのか状態に。

これらをsectionタグとincludeタグでもって呼び出します。

※今回はsectionでtitle(目次タグindexと同じ)とpage_title(章名:ページタイトル)を指定していますが、呼び出す各TNFファイルごとのPreTNFでの章立てタグ変換そのまま
<index>〜</index><page_title>〜</page_title><font style="chapter">〜</font>
でもいいと思います。その場合呼び出し元のTNFではセクションタグ単体で、
<section include="〜.tnf"><section>
として使ってください。
※改丁(左ページ開始)したくない場合は、呼び出し先のTNFファイルの最後に適宜<newpage/>を入れて、呼び出しタグには
<include src="〜.tnf"/>
を使いましょう。
そしてPDF変換。
すると、特に前と変わらず出力されます。分割することで変な風に入れてた改行を消せてページ数が少し減りましたが、他はまったく変化がないです。画像を載せる必要がないほどです。ある意味寂しいです。
けれどもそれはつまり、きちんとTNFファイルが呼び出されているということですね。呼び出されてるというか読み込まれてるというか、このあたりの表現に迷いますが、一つのファイルで書いても複数のファイルを呼び出しても同じという感じです。安心。

何十話にも及ぶ長編小説を組版したい時や、短編の再録集を作りたい時などに、こうして分割して読み込んでいくと便利ではないでしょうか。作品単位でTNFにすると、修正するのも楽になります。そもそもテキストファイルの段階で分けている時にも、まとめず済むのは手間が減りますね。
もちろん一つのTNFファイルですべて処理しても大丈夫です。自分が楽な方法で、組版出力していきましょう。

次からテンプレート編です。


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