一から始めてみる威沙でPDF


テンプレ右ページ左ページ編


今回は右ページ(right_page.tnf)と左ページ(left_page.tnf)をいじります。
※と書きつつ以降右ページばかりやっているのですが、右も左もほぼ同じなので、似たような感じで調整してください。
デフォルトテンプレートでは、



こうなります。これだけ見てもどこがどうなってるんだという感じなので、指定されているところを示してみましょう。



上部分だけ切り抜きました。それというのも、デフォルトテンプレートの右ページ・左ページでは、この上部分が文字を表示する位置として指定されているからです。いわゆるヘッダーですね。

ちょっと画像の字が小さくて見づらいですが、右ページではタイトルとページ番号を、左ページではページタイトルとページ番号が表示されるようになっています。
とりあえずはテンプレ右ページ、right_page.tnfをテキストエディタで開いて確認してみましょう。



そんなに長くないですね。簡潔です。でもこれを一気にどこがどうなってるのか書いてくと見づらくなりそうなので、三つに分けて追っていきます。まずは一番上、フォント指定部分から。



これでも見づらいですが、ここでは右ページの上に表示している、タイトル及びページ番号のフォントを指定しています。ちなみに左ページでも同じ形で指定されています。どちらもページ番号を表示するのは同じで、あとはタイトルかページタイトル(章名)かの違いだけです。

で、一番上のフォントマップタグ

<fontmap name="title" file="%PAGE_FONT%" />
<fontmap name="page" file="%PAGE_NUM_FONT%" type="ascii" />
では、威沙本体の「フォント設定」タブで選択されたフォントで表示するように指定されています。

このままにすれば、タイトルが「IPA明朝」、ページ番号が「Liberation Serif」で書かれます。ここで別のフォントを指定すれば、それがページ上部分の表示に反映されるわけです。
※ただどうも、windowsのfontsフォルダからは指定できないようです(環境次第ではできるかもしれません)。威沙本体からフォントを指定する場合、その威沙直下のfontsフォルダ内に使うフォントを入れておくと分かりやすいと思います。フォントの利用規約も入れておくと、忘れた時にも安心です。
そして下のコメントアウトされている部分、

<!--
<fontmap name="title" file="fonts/ipag.ttf" />
<fontmap name="page" file="fonts/ipag.ttf" type="ascii" />
-->
これはパスで直接フォントを指定する方法です。ここではIPAゴシックが選択されており、<!--と-->を消すと、タイトルとページ番号がIPAゴシックで表示されるようになります。(その上の威沙本体によるフォント指定タグは削除しなくても変換に問題はありませんでしたが、挙動的には無駄っぽい気がします)

このパス指定では、windowsにインストールしたフォントも指定ができます。ちょっと変えてみましょうか。
<fontmap name="title" file="C:\Windows\Fonts/GenJyuuGothic-Normal.ttf" />
<fontmap name="page" file="C:\Windows\Fonts/GenJyuuGothic-Normal.ttf" type="ascii" />
個人的にインストールしてあった源柔ゴシックを指定してみました。ではPDFに。
  ↓


はい。比べてみるとこんな感じです。


left_page.tnfでも同じように指定すると、ページタイトル・ページ番号のフォントも変えられます。右ページ左ページテンプレのフォントを変えたい場合は、このようにテンプレートファイルでパス指定するか、本体から指定してみてください。

フォントの話が長くなりましたが、次に移ります。タイトル・ページ番号表示部分です。背景画像指定部分は特に分かりづらいこともないので省略します。


またごちゃごちゃ書き足していますが、軽く見ていってください。
まず<font size=〜>では、威沙本体の「本体・トンボ設定」タブ内の「フォントサイズ>ページ番号」の指定数値が反映されます。

↑これですね。ここで15ptとか指定したら、かなりインパクトのあるヘッダーになります。インパクトありすぎですが、考察系のお話にはいいかもしれません。

fontタグでのnameオプションでは、一番上のフォントマップの定義通りになります。これにより、pageではページ番号部分、titleではタイトル部分に指定フォントが反映されます。

stringタグでは、タイトル・ページ番号の表示が行われています。ここで位置をどうするか決めるわけです。デフォルトテンプレートでは、ページ番号はalign="right"で右からの距離が基準となっており、coordinate="global"でx="10%"ですから、表示位置は用紙全体を100%として右端から10%分、ということになります。タイトルはxが18%になるだけで、他は一緒ですね。
タイトル部分はautolength="on"指定のため、よほど長いタイトルでも自動縮小されて入りますが、この基準は用紙サイズですので、ノドに隠れるような位置になります。この状態では31文字ぐらいが本文内の限度でしょうか。
※位置指定は負の値も使えるので、coordinate="local"と指定してx,yにマイナスの値を入れれば、本文サイズからの距離を取ることができます。

以下例
基本的に文庫本の組版では、デフォルトテンプレートで丁度良いのではないかと思います。ただA5などではタイトルは上でも、ページ番号を下にしたいこともあるかもしれません。そういう時には、コメントアウトされている下の部分も使えます。

このタグでは説明通り、ページタイトル上中央、ページ番号下中央になります。早速コメントアウトを外して、試してみます。



中央です。ただ基本の文庫本プロファイルだと、ちょっと下が狭いですね。威沙本体の「本文・トンボ設定」で天地の余白を同じにしてみます。





左がそのまま、右が変えたものです。上下の余白が均等になりました。この辺の位置は、お好みで調節してみてください。

また、これでタイトル・ページ番号は右端に置きたいという場合には、通常用にてタイトルとページ番号のstringのxの値を同じにし、ページ番号の方のyをvalign="under"にするだけで、簡単に変更できます。
今回はleft_page.tnfも一緒に変えてみます。left_page.tnfの場合はalign="right"の部分をalign="left"にするだけです。

  >ソース



できました。
こんな具合にright_page.tnfとleft_page.tnfをいじれば、好きな位置にタイトル・ページタイトル・ページ番号を置くことができます。上だけや下だけでなくとも、真ん中ら辺にだって配置が可能です。また、right_page.tnfのタイトル表示部分とleft_page.tnfのページタイトル表示部分を交換すれば、右上にページタイトル、左上にタイトルということもできます。その作品に合わせて、見やすい位置・効果的な位置に割り振ってみましょう。

次は奥付です。

テンプレ目次編 < テンプレ右ページ左ページ編 > テンプレ奥付編

トップへ戻る