一から始めてみる威沙でPDF


余白設定編


今回は余白設定編をやります。最新通常版20160317版から余白設定可能部分が増えたので、その辺の説明などができればなと。



上の赤線四角内、「余白設定」にて「余白付与」にチェックを入れることで、用紙サイズ外への余白付与が可能になりました。これを使用すると、塗り足しを付与したりトンボを引いたり仕上がり線を引いたりできます。

これらのチェックをすべて入れて、出力してみると…。

  ↓


こうなります。一番内側の線が仕上がり線、つまり本となった時のサイズです。今回はA6文庫本プロファイルを使っているので、この一番内側の線が、A6サイズとなっています。
そしてその外側に色々引かれている線が、このA6サイズにする時の裁断目安となる、いわゆるトンボです。角の四角いのは仕上がり線がどこであるかを示しており、真ん中の十字は原稿が真ん中にあるかどうかの目安となります。
製本時にはこの裁断作業の時、わずかにズレが発生することがあります。黒塗りページやページの端に絵などがかかるレイアウトの場合、裁断がズレると変な空白できてしまいますね。その対策として、仕上がりサイズよりも3mmや5mm、塗り足しという余白を取り、この部分までレイアウトを足すことで、裁断がズレても綺麗にページ内に収まるようにするわけです。トンボはこの塗り足しの位置を示す役割も果たしています。



この設定はプロファイルで決められていますが、他の数値と同じように、本文・トンボ設定タブからも調整することができます。



威沙はプロファイルでpt指定していますから、ここでもpt単位で数値を入力していくことになります。
威沙本体のあれこれの本文・トンボ設定でも書きましたが、この「トンボ・挿絵余白」で設定可能な項目を以下に置きます。

設定項目
ただ、いわゆる塗り足しというものは、印刷所で入稿する際には「3mm」や「5mm」とmm単位で指定されていますね。

ではどうやってそのmm単位を刻んでいくかというと、ここで役に立つのが、威沙の単位計算ツールです。izunaフォルダ内にあるunit.exeをダブルクリックして立ち上げます。



これはpt,mmをそれぞれ別の三つの単位に変換できるというツールです。ここで試しに3mmと入力してみると…。



ご覧の通り、pt,inch,Q単位で変換された数値が出てきました。これにより、3mmはptに換算すると8.5038になると分かります。5mmの場合は14.173です。


一般的に印刷所に入稿する際には、表紙などではトンボが必要ですが、本文では塗り足しのみで良い場合もあります。塗り足しすらも不要という場合もあります。これは印刷所によって色々と対応が違いますので、印刷所を利用する場合はご自分でチェックしてください。

3mmなり5mmなりの塗り足しのみが必要な場合は、トンボ・挿絵余白設定の「余白」の部分にその塗り足し分のpt数を入力します。そして余白付与にのみチェックを入れ、PDF出力します。
※下では8.5038という細かい数値をそのまま使っていますが、8.5とかでいいと思います。




  ↓PDF出力。



これだと見た目がまったく変わりありませんね。ですが、Adobe Acrobat Readerの文書のプロパティから用紙サイズを見てみると…。



このように、A6の用紙サイズである104.8mm×147.8mmから、110.8mm×153.8mmに増えています。用紙サイズよりも縦で6mm横で6mm増えることになりますから、塗り足しは3mmになっていますね。
※この時に足りない0.2mmが気になる場合は、A6プロファイルなら用紙サイズに0.5pt足せば整数になります。

ここで仕上がり線を入れてみると、




裁断後の仕上がりがどうなるのか、イメージしやすくなります。ただ、仕上がり線を入れたまま印刷や入稿をしないよう気を付けてください。

画像挿入時に関しては、次回やります。


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