画像の基本

目次

使える画像の種類

威沙で使える画像は、jpegとpngの2種類です。

jpegの特徴

  • 威沙での読み込みが早い
  • 高品質ではファイルサイズが大きくなる
  • 低い品質にするとノイズが混じる

pngの特徴

  • 威沙での読み込みがjpegより遅い(ファイルサイズに遅さが比例)
  • 高画質を保てる
  • 色数に応じてファイルサイズが大きくなる
  • 透過可能

どちらを使うか

jpegは威沙での読み込みが早いのがメリットです。画像を何枚も使い、ページ数が多い場合は高品質のjpegの方が待たずに済むでしょう。

pngは透過できるので、画質が高く、透過もできるのがメリットです。枠飾りなどを入れたいときにはpngが必須となります。jpegよりはPDF変換速度が落ちます。筆者の体感として、5枚以下ならさほど待たずに使えます。10枚以上となると、jpegも考えた方がよいかもしれません。

画像を置く場所

画像は相対パスまたは絶対パスで指定できます。

画像をテキストファイルまたはtnfファイルと同じ場所に置いておくと、ファイル名で指定できるので簡単です。管理もしやすいですね。

絶対パスでも指定できるので、PC内に元からある画像を使いたいときは、その指定方法でもよいかと思います。

#挿絵:右#D:\◆イラスト\イラスト115.png

illust_04
絶対パスでも指定できる

塗り足し

挿絵に塗り足しを追加する場合をご覧ください。

補足

威沙でPDFに画像を加えるかどうか

威沙でjpeg・png画像を加えてPDF化するメリット

  • 挿絵と本文が一体となったPDFにできるので扱いやすい
  • そのままのPDFで配布できる
  • 本文の文字が劣化しない
  • 自家製本時に一括で印刷できる

威沙でjpeg・png画像を加えてPDF化するデメリット

  • 挿絵の塗り足しの設定が慣れるまで若干ややこしい
  • PDFのファイルサイズが画像サイズを含んだ分だけ肥大する
  • psdファイルに比べて出力手順が増える

どちらを選ぶか

自家製本の場合は威沙ですべてPDFにしてしまった方が、楽ではないかと思います。出力形式で面つけもできるので、かなり便利ですね。

印刷所に入稿する場合、本文はPDFファイル、挿絵はpsdファイル、と別々のデータでよいことともあります。本文PDFで1-14、挿絵psdで15、本文PDFで16-20、などにもできるので、出力ページ指定で指定ページ出力をすればOKです。

jpeg・png圧縮Webサービス

jpeg・png圧縮ソフト

解像度

解像度について - プリントオン 同人誌印刷より

画像解像度(ppi/dpi)とは、 その画像がどの密度で構成されているかを数字で表す単位です。 弊社ではフルカラー350dpi・モノクロ600dpiを推奨しています。

ということで、一般的には

  • カラー・グレースケール:350dpi
  • モノクロ:600dpi

が推奨されるのではないかと思います。グレースケール600dpi、モノクロ1200dpiもありますね。

威沙に入れるイラストをイラストソフトで作る

PDFを配布するにしても、印刷所への入稿サイズでデータを作っておくと、本にしたくなったときに手遅れにならずに済みます。

キャンバスサイズをA6等、作る本の紙面サイズにします。塗り足しは3㎜か5mm、威沙の本文で設定する量を取りましょう。解像度はグレースケール・モノクロに応じて350dpiか600dpiにして作ります。

出力は、威沙でのPDF変換を早くしたい場合はjpegで、高品質を追求する場合はpngで行います。ただ、jpegで最高品質にすれば、pngとも遜色はないかと思います。

威沙を通してPDF化すると、画像のファイルサイズがそのまま反映されますので、ある程度は圧縮・減色した方が扱いやすいかもしれません。ファイルサイズが大きくても大丈夫なら、そのままでOKですね。

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