一から始めてみる威沙でPDF


ローカルプロファイル&ローカルテンプレート編


今回は開発版20161106版で実装された、ローカルプロファイルとローカルテンプレート機能を取り上げます。

まずローカルプロファイル・ローカルテンプレートとは何ぞや?ということですが、簡単に言うと、「作品フォルダに入れておけば、その作品のPreTNFファイルとかTNFファイルとか読み込んだ時に、一緒に読み込んでくれるプロファイル・テンプレート」ということです。簡単になってますかね。説明下手ですみません。

威沙のプロファイル及びテンプレートは、威沙をインストールした場所のtokimi.conf(プロファイル)ファイルとテンプレートから参照されています。そのため威沙のインストール版でそのままProgramFiles以下にインストールすると、windowsVista以降の問題により、プロファイルとかテンプレートとかカスタマイズしたはずなのに保存できねえぞ!状態が発生していました。これを回避するべく実装されたのが、今回のローカルプロファイル&テンプレート機能となります。

例え威沙をProgramFiles以下にインストールしても、作品フォルダをデスクトップやマイドキュメントとかその辺のよく使う場所に置いといて、そこにその作品のプロファイルを記したプロファイルファイル(拡張子conf)とテンプレートを入りフォルダを入れておけば、その作品独自のプロファイルとテンプレートを参照してくれるようになったのです。やったぜ!
これのおかげで威沙のバージョンアップ時に、独自のプロファイルなんかを避難させる必要もなくなりました。とあるプロファイルを自作した時には、それ単体を保存しておく他に、それを使った作品のフォルダごとを取っておけば、威沙をどれだけバージョンアップしても使い回せるということになります(今後仕様の変更で互換性が失われる可能性もゼロではありませんが、既に威沙は縦書きPDF生成ツールとして十二分の機能を備えていますので、現状のバージョンを保っていればいいというだけです)。

というわけで、分かるような分からんような説明が長くなってしまいましたが、早速やってみましょう。やってみれば分かります。

手持ちに「春を待つ」のフォルダがあったので、これを使ってみます。ローカルプロファイル・ローカルテンプレートとしては、威沙公式サイトにアップされている例を使ってみます。ダウンロードの開発版リリーファイルの部分、新機能サンプルというzipファイルがそれです。開発版(現在20161106alpha版)をDLする時に、一緒にDLしてしまうと分かりやすいです。

ではとりあえずデスクトップに作品フォルダを置いてみます。これは自分が使いやすい場所でOKです。


中身はこんな感じ。


で、威沙公式サイトからDLしたローカルプロファイル・テンプレートサンプルフォルダを解凍して開きます。


この雪風13PreTNF.txtファイルを1106alpha版威沙に突っ込んでもサンプルは分かるので、そちらで試した方が楽かもしれませんが、今回はとりあえず自作品に適応してみるという形を取ります。
ではローカルプロファイル・テンプレートサンプルフォルダから、BYG.conf(美少女文庫風プロファイル)と、bygフォルダ(美少女文庫風テンプレート入りテンプレートフォルダ)を、自作品フォルダにコピ&ペーストしましょう。
※今回はサンプルを使わせてもらいますが、オリジナルのプロファイル・テンプレートを作りたい場合は、理想の表示と似たデフォルトのプロファイル・既存のテンプレートをこのように自作品フォルダ内にコピペして、各種の名前を変更して中身をいじっていくのが調整しやすいと思います。


そしてここで、作品のTNFファイルを1106alpha版威沙に突っ込みます。ドラッグアンドドロップでも変換元指定でもどちらでもOKです。なお今回は例としてTNFファイルを使っていますが、単に手持ちとして使いやすいのがこれだったというだけで、TXTファイルでもPreTNFファイルでも何の問題もありません。

すると、このようなダイアログが出てきますので、はいを選択してください。



 ↓
読み直し完了!




パッと見では何の変化もありません。ですが、プロファイルを見てみましょう。



美少女文庫ライクなプロファイルが二つ増えています。これがBYG.confファイルで定義されているプロファイルです。「春を待つ」に入っているTNFファイルを威沙に入れたことで、同フォルダに入っているBYG.confが参照され、追加プロファイルとして選択できるようになったのです。
※なお、既存のプロファイル名と被った場合、デフォルト(tokimi.confで定義されてるもの)のみが表示されます。自作プロファイル名を作る時は、ファイル名も含めてオリジナルのものにしましょう。(ファイル名はtokimiのままでも問題なく読み込まれますが、変更した方が分かりやすいと思います)

ではテンプレートの方も見てみましょう。


ご覧の通り、美少女文庫テンプレートが増えています。これはプロファイルと同様に、bygフォルダ内のテンプレートが参照されたため、選択できるようになったのです。
ただしテンプレートの方はプロファイルとは違い、テンプレートの定義ファイルtemplate.confの入っているフォルダ名が、テンプレートのセットとして認識されます。例として今回の春を待つフォルダを見てみます。



こんな感じです。分かりますかね。分からなくても使えば分かると思います。直感的に使える仕組みになっています。またローカルプロファイル・テンプレート機能に関しては、威沙の更新履歴ChangeLog.txtで詳しく説明されていますので、そちらも一度見てみてください。

それでは実際に使ってみましょう。今回使うローカルプロファイルサンプルのBYG.confでは、
template = "byg"; # テンプレート指定

という項目で、適応するテンプレートを自動選択してくれるので、プロファイルを選択しさえすれば、後はそのまま流れで大丈夫です。何とかなります。



いざPDF変換!
 ↓

できました。


表紙ジャン!


目次ジャジャン!


本文ジャジャジャン!


奥付ジャジャジャジャン!

と、このような具合に、作品フォルダ内のプロファイルとテンプレートを簡単に使えるようになりました。ありがたい限りです。今回プロファイルとテンプレート、両方をいっぺんに試しましたが、どちらか片方だけオリジナルにしたい、という場合でも使えますね。作品の入ったフォルダにそれに使ったプロファイルとテンプレートも保存しておけば、いつでも同じ体裁のPDFを出力できます。便利。
自分で改造したプロファイルやテンプレートを使ってみたい場合には、是非今回のローカルプロファイル・テンプレート機能を利用してみてください。


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