by SOrow in  

介入される手

 自分の体が自分のものとは思えないような気分に陥ることがある。それは「気分」と言っていいものかは知れないが、ともかくも表現するのであればその言葉以外に思いつかない。
 別に大きくかけ離れるわけではない。
 ただ、そんな「気分」になるだけだ。
 そう、例えば美しいと表される風景が眼前に広がっている時。田畑に埋め尽くされた丘陵、木々が一体となって緑を塗っている山々、綿菓子のような雲を浮かべる真っ直ぐとした青空。
 そういった、いわゆる「美しい自然」の風景を眺めていると、
    私はここにはいない
 そんな気分になるのだ。