文字装飾:強調・傍点(圏点)・傍線
目次
PreTNFでの文字装飾は、
があります。そのほかに、威沙が自動で縦書き向けに変換してくれる文字もあります。
強調
;強調したい文字
と書きます。
強調されました。
;の後の全角スペースは無視されるので、文字を続けて書きましょう。
傍点
"傍点を打ちたい文字"だよ
《《傍点を打ちたい文字》》だよ
と書きます。半角のダブルクオーテーション(")か、二重山括弧のダブル(《《》》)で囲みます。下のはカクヨム記法ですね。
[正]は腕時計を見た。"耐水性のある電波時計"。五年前、兄から貰ったものだ。時刻は正確だった。家を出てからまだ、《《三分》》しか経っていない。
傍線
'傍線を引きたい文字'だよ
と書きます。半角のシングルクオーテーション(’)で囲みます。
[正]は腕時計を見た。'耐水性のある電波時計'。五年前、兄から貰ったものだ。時刻は正確だった。家を出てからまだ、三分しか経っていない。
自動で縦書き向けに変換してくれる文字
- !?などの感嘆符(縦中横にしてくれる)
- ”全角ダブルクオーテーション”
- 「「連続かっこ」」をいい感じに詰めてくれる
- ――(ダッシュ)や~~~~(波線4つ)を連続する文字に(繋がる)
があります。自動でどれだけしてくれるんだ!?
試しに変換してもらいましょう。
卒業も目前に迎え、私はすべてを放り出し、旅をしていた。人生に[倦|う]んでいた。このままではいたくない衝動と、どうにもできない自分への苛立ちを、体力を消費することで発散していた――というよりも、"見ない振り"をしていたのだろう。
”だって私は、何者にもなれていないのだから。”
「いやそれ中学生が考えることじゃなくない!?」
アカリはポニーテールをぶんぶん揺らしながらツッコんできたが、中学の終わりなど、皆退廃や破壊衝動に憧れて、黒歴史を無限に生成していくものだろう。
「「いやいやいや」」
マキまで一緒にツッコんできた。美しきかなハーモニー。
「それあんたの偏見でしょうが~~~~」
間延びした口調で鋭いことを言ってくれる。さすが目つきが鋭いだけのことはあるものだ。
こんな感じになります。
改行
文字装飾ではないですが、PreTNFでは、本文内(#開始#~#終了#)の改行は、見た目通りに反映されます。
ただ、小説投稿サイト用にアップしたもので、Webでの読みやすさから、改行の前に空白行を入れていることもあると思います。
そういう場合、威沙では全角スペースが入った空白行は、改行として反映されません。
全角スペースが入っていなければ、そのまま改行になりますが、入れて改行しているなら、縦書きとしてはスカスカになる、ということを自動的に防いでくれるわけですね。便利。
詳細設定から変換を切り替えられるもの
ダッシュ、波線の変換などは、威沙本体の【詳細設定】から有効無効を切り替えられます。全角スペース改行の無視もです。
詳細設定ウィンドウ
詳細設定ボタンを押すと、詳細設定ウィンドウが出てきます。
ここでは他にも
- ダッシュの線幅
- 【;強調】を使ったときの文字の大きさ
- ページタイトル(章タイトル)の大きさ
なども変えられます。
備考:TNFでの装飾
これはTNFで装飾されていたりします。CSSのような感じです。
TNFファイルに変換すると、こういう形でスタイル定義がされています。
font.chapter { size:150%; }
このスタイルが、
<index>一</index><page_title>一</page_title><font style="chapter">一</font>~
ここにかかってくるわけですね。
これを試しにこうしてみると……。
こうなります。
TNFでは他にも色々できます。もっと文字を装飾したいという方は、ぜひTNFにチャレンジしてみてください。