1.本文・章立て・改ページ・地付き

目次

ここでは本文を指定して、章立てをして、改ページを入れて、地付きで締めます。これで基本的な本文は完成です。ルビは次の項目で。言語はPreTNFを使っています。

PreTNFって?と気になった方は、PreTNFで書くを先にご覧ください。ただ、そちらを読んでいなくても縦書きPDFは作れると思います。そのはず。

本文

威沙では、本文を明示することで、その前後の文章を無視させることができます。原稿にメモなども書いておけるというわけですね。

#開始##終了#でくくることで、そのあいだの文章を本文として指定できます。下記のような感じです。

「春を待つ」のPDF用データ。
#開始#

 白いカッターシャツに、汗がにじんできた。

~~中略~~

 ふうん、という気のない大恒の声を聞いてから、正は再び窓の外、変化のない景色を見、早く春、こねえかな、と思った。

#終了#
ここまでが本文。

honbun
#開始#以前・#終了#以後は本文として認識されないのでメモも書ける

本文内にコメントを入れたい場合には、

!コメントです

と、最初に!(半角エクスクラメーションマーク)を書きます。PDFには出ず、TNFに変換してもコメントとして残るので、ご活用ください。

章立て

章立てとは何ぞやとなるかもしれませんが、一章二章のように章タイトルを指定することです。

#章#第一話

と書くことで、本文よりも大きなフォントで章が表示されます。また、奇数ページの上に章タイトルを表示できたり、自動で目次に反映してくれたりします。自分で章の始まりのページ数を数えたりしなくて済みますね。便利。短編集のタイトルとしても使えるのではないでしょうか。

#章#一

 白いカッターシャツに、汗がにじんできた。

こう書くと、

syou1

こうなります。この例は数字だけですが、どんな章タイトルでも大丈夫です。

#章#暑い朝、登校、同じ日々の始まり

shou1-3

#章#it's a sunny day

shou1-2

好きな章タイトルを、各章につけていきましょう。

章タイトルの大きさは、【詳細設定】の【テキスト変換設定】から変えられます。文字装飾の項目で書いてますので、そちらをどうぞ。
奇数ページの上に章タイトルを表示したくない場合は、テンプレートを改造します。テンプレートの項目へ。

改ページ

章タイトルをつけたら、章の切り替わりに改ページを入れたくなってきました。どうしましょう。

shou2

そういうときには、
#改ページ#を入れます。そのままですね。わかりやすいです。

 クソ暑いよなあ、マジで……。
 思いながら、一定の速度を保ち、正は龍二のあとを追う。

#改ページ#

#章#二

 B5のノートを扇いで自分に風を送ると、少しは涼しかった。生徒の詰まった教室内は、外と変わらず朝っぱらから蒸し暑い。窓を開け放していても、ろくな風が入ってきていなかった。糞の匂いがしない分、マシだろうか。

newpage

newpage2

という具合に、改ページしてくれます。

PreTNFでは改行がそのまま反映されるので、改行を入れたくない場合は
#改ページ#
#章#二
のように、詰めて書きましょう。

地付き

章立ても改ページも入れました。これで完璧。と思いましたが、最後に終わりと入れたくなってきました。それも、下の方に入れたい。

end

そういう時は、#地付き#で指定します。地面に付かせていく感じです。そうなのか。

 ふうん、という気のない大恒の声を聞いてから、正は再び窓の外、変化のない景色を見、早く春、こねえかな、と思った。

#地付き#(了)
#終了#

end

入りました。(終)でもendでもfinでも、入れたいエンドマークを入れましょう。もちろん入れなくても大丈夫です。

基本は終了

以上で基本的な本文ができあがりました。小説自体はもう縦書きPDF化完了ですね。しかし、ルビはどう振るのか。ということを、次の項目で紹介したいと思います。

PreTNFでは、日本語だけでなく#TITLE#や#CHAPTER#のように、英語で指定することもできます。英語はTNFで使われているものなので、そちらを基本で使っていると、TNFのタグを理解しやすいと思います。詳しくは、PreNTNFリファレンスWeb版威沙をご参照ください。
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