一から始めてみる威沙でPDF

画像タグ編

今回は威沙で使える画像タグをあげていきます。

画像を入れるタグ

威沙で画像を扱うタグとしては、表紙系・背景系・挿絵系の三つに分けられます。順々に、PreTNF・TNFタグを書いていきます

表紙系

表紙系は以上の四つです。ただ、ここでの表紙・口絵・裏表紙というのは電子書籍用のものであり、印刷用の表紙ではありませんので、気を付けてください。

表紙・口絵・裏表紙の三つは、出力形式で「電子書籍向け」を選択すると付与されます。口絵は表紙の次のページから挟まれるものです。これは数に制限がないので、その気になれば四枚五枚と口絵を挿入できます。

中表紙タグでは、中表紙の背景画像を指定することになります。テンプレート中表紙編を参照してみてください。ただ、背景系にそれと同じTNFタグがありますので、次に書いていきます。

背景系

これらのタグでは、PreTNF記述の通りの部分に背景画像として加えられます。PreTNFで指定してTNF変換するのが楽でいいですね。

目次背景や右ページ・左ページ背景タグでは、枠の画像などを用意して指定すれば、簡単にページを修飾することができます。またテンプレートnoneを使用すると、中表紙・絵師・奥付・目次に情報が載らなくなるので、オリジナルの画像を組み込むことも可能です。

例えば、右ページ・左ページ背景に枠飾りとなるような透過png画像を指定すると、

こんなレイアウトも可能になります。

威沙は同じ画像は一つのものとして処理してくれるので、ファイルサイズもかさまず済みます。レイアウトの幅が広がりますね。

挿絵系

PreTNFの挿絵タグはこれらです。TNFでの挿絵タグは<img>で、これには様々なオプションがあります。普通の挿絵として使う分には、上記のPreTNFタグで十分だと思います。それぞれの性質は、

  • #挿絵:左#:タグを入れた後に左ページになったら挿絵が入る。
  • #挿絵:右#:タグを入れた後に右ページになったら挿絵が入る。
  • #挿絵:次#:タグを入れた後の次ページに挿絵が入る

という感じです。難しい意味合いはないので、感覚的に扱えるのではないでしょうか。なお当然ですがページ単位で挿絵が入るので、特定の文章の直後に入れようとしても、そこでページが終わってなければ配置はできません。一度入れてみて、本文との兼ね合いを見て手直しするのが良いかと思います。

ここで公式情報を。

ということなので、本文一ページ目に挿絵を入れたい場合は利用してみてください。

imgのclass

挿絵系のタグであるimgには、上でも書いた通り、他にもオプションがあります。大きなものとしてはclassです。classでは画像を自動的に挿絵として配置するillustrationと、文字列扱いするcharが選択できます。illustrationとcharではそれぞれ使えるオプションが違うので、個別に取り上げていきます。普通に挿絵を入れる分には、illustrationを指定すればいいかと思います。

挿絵系タグimgのclass="illustration"で使えるオプション

class="illustration"では、ページの位置を決めるalignと、ページ上の位置を決めるpositionがあります。

align
挿絵をどのページに配置するか。right,left,nextから選べる。PreTNFでの#挿絵:左#などのタグに対応。
position
挿絵をどの部分に配置するか。upper,under,left,rightから選べる。

これらを実際に使ってみましょう。

まずはalignからです。本文中に、imgタグを入れて、align="left"を指定します。PreTNFなら#挿絵:左#ですね。

↓PDF出力

こんな感じです。align="right"にすれば左ページの本文が終わった後の右ページに挿絵が入ります。align="next"はそのタグの入った次のページが左なら左、右なら右という形で自動的に指定画像が挿入されます。

次にpositionです。これをupper,under,lft,rightそれぞれ指定した結果が以下になります。

ちょっと文字が見づらいですね。すみません。これの右側がunderで、左側がupperです。文字通り、underは下に挿入upperは上に挿入です。このposition="under","upper"指定では、一段組の小説でも二段組のように挿絵が入れられますので、見取り図や座席位置やちょっとした絵や何かかんか入れるのにいいのではないでしょうか。画像は横長の本文サイズで作るとおさまりが良いと思います。

次は左右です。

やっぱり見づらいですが、右側がright、左側がleftです。縦長に入ります。手紙や縦方向のやり取りやイラストを入れるのによさそうです。上の画像では右ページの右、左ページの左に挿絵を入れていますが、右ページの左、左ページの右に入れると、ノドを挟んで二つの縦長画像が並ぶことになるので、登場人物を向き合う形で入れるのもいいかもしれません。

illustrationオプションについては以上です。挿絵を含めたレイアウトは、一度画像を入れてみた方がイメージしやすいと思います。本文の組版の仕方にもよりますので、色々試してみてください。

挿絵系タグimgのclass="char"で使えるオプション

画像を文字列扱いとするclass="char"では、フォントと同じようにsize、ruby、pointが指定できます。

size
画像のサイズ。フォントサイズのように決められる。
ruby
画像にルビを振れる。
point
画像とルビの距離を指定できる。

これを使うと、手書きの文字を加えたり、通常だと表示できない文字を画像として表示させたり、キャラの顔なんかも文字のように落とし込めます。実際に使ってみましょう。

こんな具合で入れていきます。

↓PDF出力

こうなります。これはTNFリファレンスに書かれているやり方を真似したのですが、簡単にできました。イラストの場合、正方形の方がバランスが取れて良いかもしれません。今回キャラにルビを振りましたが、オリジナルの文字画像の読み方としてルビを振ると、物語中の言語も表現できますね。

画像タグに関しては以上です。分かりにくい部分もあったかと思いますが、色々試していただければ嬉しいです。